地域の社会問題「セルフネグレクト」

ゴミ屋敷 セルフネグレクト 日々のこと 暮らしの困りごと

こんにちは、うらしま清掃店の小野寺です。

今回ご相談頂いた案件について書きたいと思います。

ご相談の内容は、いわゆる「セルフネグレクト」によるゴミ屋敷化でした。
セルフネグレクトとは、
成人が通常の生活を維持するために必要な行為を行う意欲・能力を喪失し、自己の健康・安全を損なうこと。必要な食事をとらず、医療を拒否し、不衛生な環境で生活を続け、家族や周囲から孤立し、孤独死に至る場合がある。防止するためには、地域社会による見守りなどの取り組みが必要とされる。自己放任。
引用:コトバンク(デジタル大辞泉)より

実際に、家族からのご相談があり、ご相談のお宅に伺いますと
①台所にはペットボトルが堆積
②お部屋1は空き缶が堆積
③お部屋2は山のように積もったゴミ袋群
④トイレは足の踏み場もないほどの紙置き場
といった状態でありました。
ご相談を頂いた家族の方は、数年ぶりに家の中に入ったとの事でしたが、あまりにも変わりはてた惨状に「もう2度と入りたくない……」と、とてもショックを受けているようすでした。
ご相談を受けながら、こちらも身につまされる思いです。
さらにお話を伺うと、何年も前から家に入れてくれなくなり、気にはなっていたとのこと。
住人の方は、自分でもゴミ屋敷であることを理解して、やはり家の中を見せたく無かったのでしょうね。
ご相談を頂いた方も「まさか身内で……」と話されていましたが、こうしたセルフネグレクト、ゴミ屋敷化は、何かしらの異変、シグナルがあるとは思いますが、なかなか回りの人たちがその生活の変化に気づけず、気づいた時には……。
という問題を抱えているなと思いました。
・いつも挨拶してたのにしなくなった。
・急に家の中にいれなくなった。
・会うたびに着てる服が ボロボロ、体臭がする。
・いつもカーテンや襖が閉まっている。

このように何かしらの生活習慣の異変に、周囲の人が気づけて、行政や民生委員、福祉関係者などと連携しながら、早めに動いて対処できる態勢づくりが求められていると思います。

セルフネグレクト・ゴミ屋敷の問題は本人だけでなく、家族や身内など周囲の人々もショックを受けて心を痛める様子を見るのは、とても忍びないです。

今回のご相談も、しっかり家族に寄り添いながら対応させて頂きます。

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